トロントのストリートフォトグラフィー | ZEISS C Biogon T* 21mm f/4.5 ZM

写真家Daranが再びトロント・ダウンタウンの街にやって来た。今回は21mmの超広角だけを使ってストリート撮影に挑戦する。標準レンズに慣れた写真家が、慣れない焦点距離で撮るとどんな化学反応が生まれるのだろう? さっそく見てみよう!

著者:Daran Wu

きっかけ

ZEISS C Biogon T* 21mm f/4.5 ZMを手に入れてから、もう10年以上になる。Mシステムを使い始めた頃に入手したもので、当時は外付けの21mmファインダーを使って撮るのが好きだった。レンズが軽くて小さく、撮影にも持ち運びにも便利だったからだ。それに私にとって、これはとても面白い撮影方法でもあったし、海外旅行を始めたばかりの頃も、このレンズで撮るのがとりわけ好きだった。

挑戦

普段ストリート撮影で最も慣れている焦点距離は、やはり標準の50mmだ。超広角だけで撮り通すのは面白い挑戦になる。超広角は視野が広いぶん、画面の構成を考えるのに手間がかかるし、水平をしっかり保つのも一つの挑戦だ。普通の写真を撮るのは簡単でも、面白い一枚をものにするのは容易ではない。出来事に出会う運と、被写体に近づく勇気が要るのだ。

画質

ZEISS C Biogon T* 21mm f/4.5 ZMは対称型のBiogon光学設計を採用し、歪曲の補正にきわめて優れ、「ほぼ“ゼロ歪曲”」と呼べるレンズだ。直線は直線のまま写り、歪みはほとんど見られない。ただしBiogon設計ゆえに後玉がセンサー/フィルムに非常に近くなるため、光の入射角が大きく、周辺部の描写が甘くなったり周辺光量が落ちたりしやすい。幸い、今ではLightroomのような現像ソフトで簡単に解決できる。

ZM 21mm f2.8用のプロファイルを使ったほうが補正効果が高い

マウントアダプターで使う

Leica SL2sはMレンズをアダプターで使うのにとても適したカメラだ。純正のアダプターはレンズ情報の認識を伝達でき(Leica Mレンズ限定)、トップダイヤルは立体的で大きく、初期設定の機能は「フォーカス拡大」で、回すだけで素早く合焦を確認でき、とても直感的だ。

Leica SL2sにはボディ内手ブレ補正があり、ZEISS C Biogon T* 21mm f/4.5 ZMのような小口径レンズをアダプターで使う際、低照度でも画面を安定させる効果がある。動画モードでも手ブレ補正の効果はかなり優秀だ。

まとめ

超広角の面白さは、異なる“視野”で世界を見られることにある。難しいのは、それほど広い視野でありながら写真が散漫にならず、しかもテーマ性を持たせなければならないことだ。従来の標準レンズや望遠レンズの撮影の考え方とは大きく異なる。難しさはあると思うが、同時に面白い自己挑戦でもある。

それでは、超広角のZEISS C Biogon T* 21mm f/4.5 ZMで再びトロントのダウンタウンに挑もう!

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