3本のニュース:Q3 43 F1 特別版 · Leica Q4 · Thypoch Simera 50mm
カメラフォレストニュース 2026.10.22
カメラフォレストニュース
コラボ、噂と実測
今号は3本:Leica と Formula 1 の初コラボが発売開始、姿すら見えない Q4 のセンサーを読み解く推論、そして Thypoch Simera 50mm f/1.4 の完全実測。読了目安は約7分。
Q3 43 Formula 1 特別版
Leica と F1 の初コラボ。カーボンファイバー製グリップと専用 Look を備え、撮像まわりは標準版と同じ。
Q4:センサー選びの難問
未発表のうちに推論を読む:既存の3つのセンサーのうち、44MP がスイートスポットになるかもしれない。
Simera 50mm f/1.4 実測
Macfilos の実測:光学はほぼ満点、減点はすべて操作の細部に。
Leica Q3 43:Formula 1 特別版が登場
新製品ニュース · Leica 公式リリース(PR Newswire、2026-10-20 発表)より編纂
Leica と Formula 1 がライセンス提携を正式に結び、その第一作がこの Q3 43 特別版だ。ロゴを貼るだけでは終わっていない。カーボンファイバー製グリップ、ステアリングのような触感の外装、そしてこのカメラだけの「Formula 1」カラー Look が、レーシングの素材言語をそのままカメラに持ち込んだ。

写真|Leica 公式
欧州価格 €8,500
世界各地の Leica Store とオンラインストア
発表の現場
発表会はロサンゼルスの Leica Store and Gallery で開かれ、F1 プレゼンターの Ariana Bravo と2009年ワールドチャンピオン Jenson Button が披露。会場ではレーシングフォトグラファー Callo Albanese の作品26点も展示された。
デザインと素材
カーボンファイバーは実際に手が触れる場所に使われている。ワイヤレス充電グリップの外装、サムレスト、カーボンをあしらったソフトレリーズボタン、いずれもドイツ製。外装はステアリングを模したブラックの Microvelour、トッププレートとレンズキャップには F1 ロゴが入り、ダブルブランドのストラップが付属する。
撮像とカラー
撮像まわりは標準版と同じ:6000万画素フルサイズセンサー、APO-Summicron 43mm f/2、最大8K動画。専用の Formula 1 Look は FOTOS アプリ経由で提供され、コントラストは高く彩度は濃く、撮影時にプレビューできる。
長所
本物のカーボンファイバーをグリップとシャッターボタンに採用。専用 Look はファインダーでリアルタイムにプレビュー可能。アクセサリーが一式揃い、コレクションとしての完成度が高い。
短所
撮像まわりは標準版と完全に同じ。割増価格で買うのはデザインとコラボそのもの。F1 要素の濃さは、控えめ好みには派手すぎる。
こんな人におすすめ
モータースポーツファンであり Leica ユーザーでもある人。コラボ作品を完全な形で収蔵したい人。贈答やブランド PR 用途にも。
編集部の視点
これはカメラバッグではなく、コレクション棚のための Leica だ。
Leica のコラボは数多いが、大半は刻印とカラーリング止まりだった。今回は違う。カーボンファイバーが手のひら、親指、人差し指が毎日触れる場所に置かれ、ステアリングのような触感で包まれている。「握れば分かる」数少ない特別版だ。
だが正直に言おう。シャッターを切った後、このカメラが写す写真は標準版 Q3 43 とまったく同じだ。追加の価格で買うのは素材、パッケージ、そして速さにまつわる物語。画質が大事なら標準版で十分。モノを所有する高揚感が大事なら、真剣に検討する価値がある。
Leica Q4:3つのセンサーからの選択
噂 · Macfilos(2026-10-09 公開)より編纂。内容は原文の推測であり、公式確認は取れていない
Q4 はまだ発表されておらず、仕様は一切公式確認されていない。Macfilos のこの長文はリークではなく、Leica の現行ラインナップから一つずつ読み解く推論だ。レンズにサスペンスはほぼなく、本当の難問はセンサーにある。以下はすべて原文の推測として、前向きな展望として読んでほしい。

写真|Leica 公式(現行 Q3 43)
原文の推測では最速で2027年。未確認
SL3-P と同型。原文は最もバランスが良いと見る
内容の概要
推論の輪郭は保守的だ。28mm と43mm の2バージョンは継続、レンズシャッターと光学手ぶれ補正は据え置き、マクロは1:1 まで寄せられる可能性がある。変数はセンサーで、既存の選択肢は3つ:画素数最大だが読み出しが最も遅い60MP、低照度に最も強い24MP、そして中間の44MP。
信ぴょう性
この記事の信ぴょう性は情報源ではなく方法から来る。使うのは Leica がすでに販売している部品だ。44MP は SL3-P のセンサーで、819点の像面位相差 AF、低照度 ISO は最大200,000。Gpixel と共同開発の新センサーについては、量販の Q シリーズで先行採用されることはないと原文は判断する。
考えられる影響
推論が当たれば、Q4 は漸進的な改良になる。プロセッサー、モニター、ファインダーの小さな進化に、内蔵 ND のような日常に寄り添う願いが加わる。Q3 で迷っている人にとって本当の問いは、待つかどうかではなく、明るい日中にどれだけ開放で撮るかだ。
長所
当たれば、44MP は画素数と速度の折衷案。2バージョンとレンズシャッターの継続が見込め、マクロ1:1 は妥当な期待だ。
短所
全仕様は公式未確認。現行プロセッサーが継続すれば追尾 AF は弱点のまま。Gpixel センサーの短期採用の可能性は低い。
こんな人におすすめ
Q3 を買うか Q4 を待つか迷っている人。Leica の製品戦略が気になる愛好家。先に予習しておきたい Q シリーズユーザー。
編集部の視点
売れるほど、むやみに変えられない。
この記事で最も心に残ったのは仕様の推測ではなく、ある数字だ。Q シリーズの販売台数は M システム全体の2倍以上。Leica が慎重になるのも無理はない。最も売れているシリーズのモデルチェンジで考えるのは驚きではなく、既存ユーザーを失望させないことだ。
私たちの判断方法は部品表を見ることだ。Leica が1台のカメラのためにまったく新しいコアを開発することは稀で、Q4 の答えの大半は現行ラインナップの中にすでにあるはず。影も形もないカメラを待つより、まず確認してほしい。今の Q3 に、あなたの撮影を本当に妨げる点はあるだろうか。
Thypoch Simera 50mm:開放からシャープ、操作で減点
レビュー要約 · Macfilos(著者 Jörg-Peter Rau)より編纂、2026-10-02 公開
Thypoch はこの2年、Mマウント界隈で話題の多い中国のブランドで、Simera 50mm f/1.4 はその現代的な大口径シリーズの一本だ。Macfilos の M Files がついに完全な実測を行った。光学はほぼ非の打ちどころがなく、減点はすべて操作面。二つの個性が一本に同居するレンズを、じっくり見ていこう。

写真|Jörg-Peter Rau / Macfilos
ブラックとシルバー
金属鏡筒、フィルター径49mm
発表の背景
Simera はギリシャ語で「今日」。Thypoch の現代的な大口径シリーズに属し、同シリーズには21、28、35、75mm がある。この50mm f/1.4 は2024年8月発売。6群8枚の構成に非球面、ED、高屈折率ガラスを入れ、フローティング機構を備え、最短撮影距離は0.45m。
光学性能
開放 f/1.4 からシャープで、近接は特に優秀。回折の影響が出始めるのは f/11 から。色収差の抑制は全文のハイライトで、逆光の電線にも色づきはほぼ見えない。ボケはなめらかで、耐ゴースト性も高い。著者の評価は「卓越まであと一歩」。
操作のトレードオフ
短所はほぼ手触りに集中する。絞りリングの刻みは不均一で、後段には中間クリックすらない。オールドレンズへのオマージュである赤点の被写界深度表示は、ブラックモデルではほぼ見えない。著者が最終的に選んだのはより小さな Nokton 50/1.5 だが、両者の差は実は小さいと認めている。
長所
f/1.4 開放からシャープで近接も優秀。色収差抑制は同クラス最上位、耐ゴースト性も非常に高い。ボケはなめらか、フローティングで0.45m まで寄れる。
短所
絞りリングの刻みが不均一で後段に中間クリックなし。赤点の深度表示はブラックモデルで読みにくい。フード装着時はファインダーが約15%けられる。
こんな人におすすめ
万能な50mm を1本ほしい M ユーザー。操作の儀式感より光学を重視する人。Summilux まで予算が届かない人。
編集部の視点
あちらは現代を選んだ。私たちは古典を選んだ。
Simera と Mandler 50mm F1.4 はスペクトルの両端に立つ。一方は収差をきれいに消し去り、もう一方は中央のシャープさと周辺の自然な減衰という古い味わいを残す。同じ国のレンズで、価格帯も同じなのに、個性は正反対だ。
どちらを選ぶかは、求める画面の性格を選ぶことでもある。クリーンでシャープな現代的描写が好きなら Simera は裏切らない。空気感とオールドレンズの味わいが好きなら、答えは反対側にある。自分が普段何を撮るのかを先に考えてから、お金の行き先を決めよう。
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